両面宿儺

「奈良怨霊絵巻」「飛騨怨霊絵巻」で飛騨の宿儺一族が祀っていた両面宿儺。

物語の中では、天智天皇・天武天皇の作った天皇中心の政治体制を、崩そうと画策した藤原不比等が、出来のよかった天武の皇子・大津皇子に謀反の疑いをかけて殺したという設定になっています。

大津皇子の謀反に参加したとして飛騨に流されてきた僧・行心が少ないの祖先で、彼が残した宿儺文書から藤原氏の呪法が宿儺一族に伝わったということになってます。

両面宿儺は、天武天皇と大津皇子の複霊体?だそうで、両者の首(頭蓋骨でした)をそろえて発動するらしい。
奈良編では蘇我入鹿の首が使われていたし、大切な呪術アイテムなのね。
カルラ舞うの中では池田近江君の母親が両面宿儺の依り代にされていて、むっちゃ強かったです。

日本書紀にでてくる両面宿儺は顔が両面にあって手が4本の怪物で、朝廷の軍と戦って負けたことになっていますが、地元では神様として祀られているらしい。検索したら宿儺まつりとかあったし。

カルラ以外でもマンガや小説の題材になっているみたいです。

ハハキリ(十拳剣)

スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した時使っていたとされる「十拳剣(とつかのつるぎ)」、別名を「天羽々斬(あめのはばきり)」カルラ舞うの中では、剣持さんが武器として使っています。ただし、普段は針の形にして持ち歩いています。

ハハキリを剣持さんが手にいれたいきさつは、「奈良怨霊絵巻」で扇姉妹が転校した学校に霊がたくさん集まる原因をさぐっていたら、これが埋まっていたためだったという経緯。剣持さん学校の廊下の床下を掘り起こしていましたよ(笑)

伝承では石上神社に奉納されているはずですが、カルラの中では藤原氏が術具として使って、埋まったままになっていたことになっているんです。

登場したときはただの土くれ状態でしたが、「研ぎだしたら針の形になった」と剣持さんがいってます。
剣持さんの表の顔は鍼灸師なんですね~。
でも、針をなげつける先生は怖いわ(笑)

藤原氏の繁栄

平安時代の歴史ででてくる藤原氏。

天皇に娘を嫁がせて皇子を産ませ、天皇を補佐する摂政・関白の位を独占し繫栄した。これを摂関政治という。
なんてのが歴史の教科書にでてくる藤原氏ではないでしょうか?
有名なのは藤原道長。「この世界がオレのもの。月とちがってかけたりしないぜ」みたいな和歌よんでブイブイいっていた印象の人ですね。

カルラ的歴史解釈では、この藤原氏の繁栄をもたらしたのは中臣鎌足(藤原鎌足)、藤原不比等が行った子孫繁栄の呪法のおかげということになっています。

中臣鎌足は「大化の改新」で中大兄皇子と活躍。蘇我入鹿を殺して天皇中心の国家を作った人。不比等はその息子です。

中臣鎌足

中臣鎌足

飛騨の宿儺一族は、この呪法を自分たちの一族にかけようとしていたわけですね。
しかし、強力な呪法には「返りの風」が吹く。

藤原氏の子孫が菅原道真のたたりで次々と亡くなったように、宿儺一族の子孫も返りの風をうけて悪くすると死ぬ。
池田近江くんの母親は、子どもたちをそれから守るために、幼かった近江くんの兄・辰王(しんのう)を連れて逃げ出したのでした。
このとき息子の能力を封印したため、のちに飛騨に戻った辰王は苦労して「あの女~」となったようです。
他にも母親が妾になって、相手の男が威張り散らすのも気に入らなかったらしい。
ちなみに池田近江くんは、辰王が気に入らなかった男の子どもなんで、兄弟とはいえ立場は大きく違いますね。

話がずれましたが、藤原氏。

「奈良怨霊絵巻」で宿儺一族の二面僧都が行おうとしていた「朱雀門の法」は、蘇我入鹿の首と朱雀門を使うらしい。

「飛騨怨霊絵巻」で宿儺一族の長が行おうとした「御嶽の法」は、霊山3つと救世観音を使った方法。

いやあスケールでっかいですね。
ついでにカルラ的解釈では蘇我入鹿は実際天皇になっていて「神護天皇(じんごてんのう)」だったという解釈みたいです。
大王の首を贄に使った豪華?な呪術だったみたいですね。

入鹿の首については、剣持と翔子が以前にもかかわっています。翔子は幼かったので剣持が記憶を封印しているので覚えていません。
そして、今後も物語に登場しそうです。

カルラ天地の書

カルラ神教に伝わる奥義?が書いてあるらしい巻物。
天の書と地の書があって、天の書は感応術、地の書は念術。普通は教祖が両方を持つが、扇姉妹は天の書を姉の翔子が、地の書を妹の舞子がもっている。

技を使うときにも巻物が使われて、悪鬼を封印するときは巻物でとりまくようにすると、悪鬼はくるくると小さなウズマキをかいて石みたいになって封印されてしまう。

また、結界を破るときに巻物を投げつけたりしていた。
巻物で攻撃ってしぶいわ。

ところで奥義が書いてあるもんだから、吉備の話の時には巻物が盗まれて悪用される事態になりました。
このとき、巻物がないと扇姉妹は力の制御がきかず不安定になり暴走してしまうってこともわかったので、必ず持ち歩く必要があるらしい。お風呂入るときとか不便だね。

ちなみに舞子は地の書しか読んでないけど翔子は両方ちゃんと読んでいたんで、悪役に捕まって手下にされていたときちゃんと念術も使っていた(笑)

翔子

舞子

カルラ舞うについて

「カルラ舞う」は、迦楼羅神教の38代目教主である扇姉妹が主人公のサイキックホラーまんがです。

迦楼羅神教は代々霊能力を悪用して邪法を行う者たちを退けてきた一族でなんだそうで、その教主の家系では1代おきに強力な霊能者がうまれて教主を引き継いできた。

翔子

舞子

扇姉妹も能力者だが、姉の翔子は感応術、妹の舞子は念術というすみわけ状態。
都合のよいことに迦楼羅神教の奥義である巻物も天の書・地の書なんで、二人で半分こ。
姉の翔子は成績は学年トップだけど体育はダメ。舞子は合気道の達人で体育が得意。

しかし、困ったことに一人ずつでは、いわば半分の力しか使えないわけで、当然敵はそこをついてくる。
一人一人は弱くても、二人の体と魂がいれかわる「変幻」を行うと、舞子の体にはいった翔子はとてつもないパワーを発揮できるという必殺技が!
でも翔子の体にはった舞子は無力なんだよな~。憎い設定ですね!

作品開始時(1986年)二人の設定は高校2年生。たしか今(2016年の作品では)高校3年生。学生長い!

 


普段は鍼灸師だけど実は呪術による殺しも請け負う怖い「闇の死操人(シグルド)」こと剣持司。

剣持司

二人の祖母で前の教主の元気なおばあちゃん。
姉妹それぞれの恋人?なんかも登場して、恋愛もありです。

個人的には独自の歴史解釈や、神の定義とかが面白いな~って読み続けています。
作者さんも描いていましたが、あくまで面白い説ってだけだから、歴史ってこうだったんだ~って勘違いしないでね。

ホントに呪術で政治してたら怖いって。

 

ご挨拶

この漫画面白いのにマイナーなので、こんなもの作ってみました。ゆっくりお楽しみください・w・

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